高志の国文学館

KOSHINOKUNI Museum of Literature

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お知らせ

高志の国文学館では、現在富山大学に蔵書のある『ヘルン文庫』の関連展示「ヘルン文庫コーナー」の展示替えを行いましたので、ご案内します。

今年は、旧制富山高等学校(現在の富山大学)の初代校長を務めた南日恒太郎(1871~1928)の没後90年にあたります。受験英語の参考書として圧倒的な人気を誇った『英文解釈法』や『和文英訳法』などの著者として知られる南日恒太郎は、病により富山県尋常中学校(現富山高等学校)を中退した後、独学で英語教育の道に進んだ努力の人でした。また、英文学作品の翻訳に若いころから取り組み、国文学の素養を生かした訳詩や訳文を雑誌等に発表。その苦心の成果は『英文藻塩草』『英詩藻塩草』『英詩文鑑賞』としてまとめられています。

今回は、富山大学附属図書館の蔵書の中から、南日恒太郎が残した著作や蔵書の一部をとりあげ、彼が英語教育や英文学研究の分野に残した足跡をご紹介します。

 

1展示内容

資料名 著者 刊行年 所蔵 備考
「ハムレット」翻訳稿 南日恒太郎 明治24年(1891)9月 富山大学 ラム姉弟による『シェイクスピア物語』収録の「ハムレット」を翻訳した原稿40枚。この時恒太郎は20歳頃。
Hamlet : prince of Denmark. William Shakespeare 1891年 南日恒太郎の旧蔵書。ページには、朱筆で書かれた印や鉛筆による書き込みが見られる。
The poetical works of William Wordsworth William Wordsworth 1882年

 

南日恒太郎の旧蔵書。ウィリアム・ワーズワース(1770~1850)は、イギリスのロマン主義を代表する詩人の一人。恒太郎の弟・田部隆次は、「兄が青年時代から最も愛好せる詩人」(『南日恒太郎遺稿と追憶』)と述べている
英詩藻塩草 南日恒太郎 昭和4年(1929) 高志の国文学館 初版は大正5年刊行。英詩と日本語の訳詩を見開きで掲載し、作者小伝や作品の由来、語意等を脚注で載せる。ワーズワース、バイロン、テニスンなど有名詩人の詩の中から、比較的分かりやすい作品を選んで紹介。
英文藻塩草 南日恒太郎 昭和4年(1929) 富山大学 初版は大正5年刊行。左頁に英文、右頁に日本語訳を見開きで掲載し、脚注を付す。「語学の研究」と「趣味の修養」の双方が大事だという持論のもと、英語学習と作品鑑賞の両面に対する配慮がなされている。
英詩文鑑賞 南日恒太郎 昭和7年(1932) 『英文藻塩草』『英詩藻塩草』の刊行後、雑誌『新英語』等に発表した訳文を、恒太郎の死後、両書の続編として弟の田部隆次がまとめた書。ハーンの「はかなき契り」「新女護島物語」の訳文も収録。
英文解釈法 南日恒太郎 大正8年(1919) 『難問分類英文詳解』(明治36年)の改訂版で、初版は明治38年刊行。本書は第78版。受験参考書として圧倒的な支持を受け、多くの版を重ねた。

2展示期間 平成30年7月11日(水)~平成30年10月8日(月・祝) 休館日:火曜日

3会  場 高志の国文学館常設展示室内 「越中の先人」コーナー

4料  金 常設展観覧料 一般200円(団体160円)

※大学生以下、70歳以上、各種障害者手帳をお持ちの方は無料