展示情報

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上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉

2014年に児童文学における最高の賞である国際アンデルセン賞作家賞、2015年に『鹿の王』で本屋大賞を受賞した上橋菜穂子氏。作家デビュー以来、『精霊の守り人』『獣の奏者』などのベストセラーを発表し続けています。


文化や価値観の異なる人々が織りなす世界を鮮やかに描きあげる作品は、海外でも高い評価を得ており、世界中の老若男女に愛されています。


本展は、代表作〈精霊の守り人〉シリーズを中心に、その卓越した物語世界を紹介する初の大規模な展覧会です。


シリーズ関連資料や文化人類学の研究資料、語り下ろしのインタビュー映像、テレビドラマ、アニメ、マンガの関連資料などで作品の魅力に迫ります。


ファンタジーや児童文学の枠をはるかに超えた比類のない「本物の物語」の面白さを、ぜひご堪能ください。

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官人 大伴家持-困難な時代を生きた良心

富山県の大伴家持生誕1300年記念事業の一環として、高志の国文学館では平成29年より3回シリーズで記念企画展を計画、第1回は「官人(つかさびと) 大伴家持―困難な時代を生きた良心」を開催します。


現存する最古の歌集『万葉集』。その編纂に深く関わったとされる大伴家持は、かつて奈良に都のあった時代に、伝統ある貴族の嫡流に生まれました。大伴氏は天皇の護衛にあたり活躍した祖先伝承をもち、家持は名門貴族としての自負と武門の伝統を意識し続けました。家持は、奈良時代を代表する歌人であると同時に、政治に携わり、波乱の歴史を生きぬいた一人の官人でした。


本展は、家持が赴任した各地の博物館等が所蔵する貴重な資料を一堂に展観し、困難な時代を懸命に生きた良心の叫びともいえる数々の歌とともに、官人・家持の実像を紹介します。

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知られざる 作家の世界ー書簡から直筆原稿、書画まで

開館から4年を迎えた高志の国文学館では、このたびはじめての収蔵資料展を開催いたします。


寄贈や寄託、購入等により文学館にはさまざまな資料が集まって来ていますが、通常の常設展や企画展で紹介できるのは、そのうちの限られた部分です。そこで今回の企画展では、普段公開する機会が少ない資料も含め、作家の原稿や書簡、書画、
愛用品など、今日まで収集してきた貴重な資料をご紹介していきます。


今回展示する資料のなかには、片山廣子(松村みね子)が芥川龍之介に宛てた書簡のように、日本文学の研究史上注目度の髙い資料や、源氏鶏太や岩倉政治などの富山ゆかりの作家の貴重な直筆資料があります。原稿や書簡、ノートなどは、作家の創作の内面を垣間見せてくれるものであり、色紙や短冊、書画などは、作家の別の一面をうかがわせる資料でもあります。


誰もが耳にしたことのある文学者たち、郷土ゆかりの作家たちの人となりや作品世界をさらに深く知るきっかけとなるのではないでしょうか。


高志の国文学館の多彩な収蔵資料について、ゆっくりとご覧いただく機会となれば幸いです。

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浅野総一郎 - 九転十起の生涯

果敢な実行力と不屈の精神で、日本の近代化に大きな足跡を残したのが、富山県出身の実業家・浅野総一郎です。


若くして大商人になることを夢見、多くの事業を手掛けるも、失敗。それでも、何度でも挑戦する不撓不屈の精神で、失敗のたびに立ち上がり、自分の信じる道を突き進んでいきました。やがて、竹皮・薪炭・コークスなどの商いで成功。


セメント事業を足掛かりとして、海運業や炭鉱開発、埋立事業、水力発電などへと事業を展開し、一代で浅野財閥を築く大実業家へと躍進していきました。


本展では、総一郎の何度失敗してもくじけないたくましさや、社会に役立つ領域にいち早く着目し、事業を展開していった卓越した先見性・行動力を、資料をとおして紹介します。また、最大の理解者であり支援者であった渋沢栄一や安田善次郎との関わりから、人間・浅野総一郎を浮き彫りにします。

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面白い箱!アニメづくりのスタジオの中へ

アニメーションづくりの現場であるスタジオを展示室の中に再現し、作品が生まれるまでの過程をたどりながら、今のアニメ制作の舞台裏を知ってもらうとともに、そこにこめられた作品作りへの情熱とワクワク感を伝えます。


本展のタイトルにある「面白い箱」とは、アニメなどの映像制作の業界で、作品が完成した時に制作に携わったスタッフが最初に手にする公開前のビデオテープなどのメディアを白いケースにいれ、「白箱」(しろばこ)と呼んでいることから、本企画展がアニメを巡るたくさんの「面白い」が詰まったいわば「面『白』い『箱』」のようになればという期待をこめています。


なお、展示が親しみやすい内容となるよう、富山に根づいてアニメを描き続けるアニメーション制作会社(株式会社 P.A.WORKS)にご協力いただき、富山を舞台としたアニメを中心とした構成とします。


また、企画にあたっては、アニメーション制作の各業界団体の後援もいただいています。