展示情報
exhibition

作家インタビュー、作家ライブラリー、越中万葉四十首
なお、新型コロナウイルス感染症対策のため、現在は1台のみの視聴のため、お待ちいただくことがございます。
(●印が新作です。)
【作家インタビュー】
●映画監督 滝田洋二郎
●歌人 久泉迪雄
●ノンフィクション作家・小説家 遠藤和子
【作家ライブラリー(作家の紹介映像)】
ノンフィクション作家・歌人 辺見じゅん
小説家・ドイツ文学者 柏原兵三
●詩人 田中冬二
●小説家 源氏鶏太
【越中万葉四十首(大伴家持の歌四十首の朗読・訳・解説映像)】

翁久允と吉井勇・川田順―富山を訪れた歌人たち
【開催中】後期②4月7日(水)~6月下旬
高志の国文学館では、公益財団法人翁久允財団の協力を得て、翁久允旧蔵資料の調査を行っています。本展示は、その調査報告の一環として、翁久允と、富山歌壇に大きな影響を与えた二人の歌人―吉井勇と川田順との親交を伝える資料を紹介します。
翁久允(おきな・きゅういん 1888~1973)は、小説家、ジャーナリストとして活躍し、昭和11年(1936)に郷土文化誌『高志人』を創刊、生涯を通じて刊行を続けました。
吉井勇(1886~1960)と川田順(1882~1966)は、戦時中、雑誌統合により『高志人』が『高志』と改称して刊行された時期を中心に、短歌や文章を寄稿しました。
今回の展示では、郷土文化誌『高志人』、『高志』に掲載された川田順の原稿、川田順の『鷲』10首の内1首の紙本墨書(当館蔵)のほか、翁久允・小又幸井から川田順に宛てた寄せ書き(当館蔵、久泉迪雄氏寄贈)などを紹介します。寄せ書きには、小又幸井が川田順邸を訪ねた際の思い出や翁久允の絵が記されています。

「戦後の富山俳壇―富山文学地図(2)」代表作と資料でたどる戦後の富山俳壇の歩み
立山のかぶさる町や水を打つ 前田普羅
とびからすかもめもきこゆ風ゆきげ 金尾梅の門
父祖の地や蜻蛉は赤き身をたるる 角川源義
戦禍は県内の俳壇に大きな打撃をもたらしましたが、俳句運動の動きはすぐに芽吹き、前田普羅は昭和21年(1946)「辛夷」を復刊、翌二十二年には金尾梅の門も「古志」を創刊(のちに「季節」に改題)しました。
県出身で角川書店の創業者である角川源義は、二十七年に日本の俳句隆盛の原動力となった雑誌「俳句」を創刊し、富山では会派を超えた富山県俳句連盟が結成されました。
本展では、戦後の富山俳壇を代表する俳人たちの「富山を詠んだ俳句23選」を中坪達哉(富山県俳句連盟会長)の選・解説でたどると共に、貴重な富山の俳句資料を一堂に展観します。

棟方志功「金太郎之図」「桃太郎之図」展示
板画家、棟方志功の「金太郎之図」「桃太郎之図」を展示しました。
板画家、棟方志功が富山県福光町(現・南砺市)に疎開していた昭和22年(1947年)頃に、2柵1対で制作した凧絵(たこえ)です。それぞれの箱書きには「金太郎之図」「桃太郎之図」と題字が墨書され、落款もなされています。
本作品は、富山県内の美術愛好家のご厚意により、県内外の多くの方々に鑑賞していただくため、本館にご寄託をいただいたものです。

おわら風の盆の画家 林秋路(はやしあきじ)特集(後期)
林秋路は、絵はがきやポスター、踊り方の図解などを描くことで、おわら風の盆の知名度の向上や普及に貢献したほか、おわら節の歌詞の制作を行うなど、生涯を通じておわら風の盆と深いかかわりを持ちました。
この展示では、秋路がおわら風の盆を描いた作品を中心に、前期と後期に分けて構成します。前期には、戦時中に八尾に疎開していた歌人吉井勇の短歌「紙漉風景」(『流離抄』所収)の題材となった「紙漉の図」を紹介しました。後期には、富山県内の風景や祭りを題材にした版画、手漉き和紙を用いた便箋や絵画など、おわら以外に材をとった作品をあわせて紹介します。