展示情報
exhibition
竹久夢二 音楽を描く
竹久夢二は、大正期から昭和初期にかけて、歌曲を中心に、数多くの楽譜の表紙画を手がけました。夢二が描いた表紙画は、それぞれに色彩豊かで、画題、画風、技法、デザインいずれをとっても実に多様で、現在も多くの人に愛されています。
当時、楽譜は、現在よりも手軽に音楽に親しめる手段のひとつでした。
松井須磨子が演劇「復活」の劇中で歌い、レコードにも録音されて大流行した「カチューシャの唄」、夢二自身の作詞による「宵待草」、世界的プリマ・ドンナとなった三浦環が歌う「お江戸日本橋」をはじめとした歌曲、菊池寛の小説を原作とした映画の主題歌として人気を博した「東京行進曲」。流行歌から、劇場で歌われたオペラやオペレッタの歌曲、小唄、民謡まで、和洋、新旧を問わず、古今東西の楽曲が、さかんに楽譜として出版され、多くの人に親しまれました。夢二は、こうした楽譜の表紙画を、和と洋、過去と現在の文化が急速に融合し変化する時代の音楽文化を映し出すように描いています。
本企画展では、東亜薬品株式会社より寄託を受けた竹久夢二作品を中心に、セノオ楽譜や中山晋平作曲全集といった、夢二が描いた楽譜の表紙画を紹介いたします。楽譜を手に、表紙画を見つつ歌に耳を傾けたり、演奏したりした当時の音楽文化をお楽しみいただければ幸いです。
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会期
平成29年12月16日(土)〜平成30年2月26日(月)
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開館時間
9:30~18:00(観覧受付は17:30まで)
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休 館 日
毎週火曜日、12月29日(金)〜1月3日(水)
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観 覧 料
一般400円(320円)、大学生300円(240円)
※( )内は20人以上の団体料金。企画展観覧券で常設展もご覧いただけます。
※次の方は、常設展・企画展ともに無料で観覧できます。
小・中・高校生及びこれに準ずる方、各種障害者手帳をお持ちの方。
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主催
高志の国文学館
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特別協力
東亜薬品株式会社
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協力
黒部市、高岡市立博物館
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開 会 式
◆第一部 開会記念コンサート
竹久夢二表紙画楽譜による音楽会① ポップスコンサート 申込不要/参加無料
日 時:平成29年12月16日(土)16:00~(約60分)
出 演:水林 史氏(ボーカル)、曽爾テラワキ氏(管楽器・アレンジ)、一守明子氏(アイリッシュハープ)
会 場:当館ライブラリーコーナー
◆第二部 開会式
日 時:平成29年12月16日(土)17:00~(約20分)
会 場:当館ライブラリーコーナー
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関連イベント
(1)竹久夢二表紙画楽譜による音楽会② 合唱コンサート 申込不要/参加無料
日 時:平成30年1月20日(土)14:00~(約45分)
出 演:クール・ファミーユ
会 場:当館ライブラリーコーナー
(2)文学講座「大正ロマンの画家・竹久夢二 -その魅力と「セノオ楽譜」の仕事・見どころ」申込必要/参加無料
日 時:平成30年2月3日(土)14:00~15:30
講 師:石川桂子氏(竹久夢二美術館学芸員)
会 場:当館研修室101 定員72名
申込方法:電話・FAXにて、氏名・電話番号を当館までお知らせください。
(3)竹久夢二表紙画楽譜による音楽会③ ピアノ・ヴァイオリンコンサート 申込不要/参加無料
日 時:平成30年2月17日(土)14:00~(約45分)
出 演:藤田千穂氏(ヴァイオリン)、藤井亜里沙氏(ピアノ)
会 場:当館ライブラリーコーナー
(4)映画DVD上映会 申込不要/参加無料
作 品:「唐人お吉」(監督:溝口健二 製作:日活太秦 1930年 4分)
「東京行進曲」(監督:溝口健二 製作:日活太秦 1929年 28分)
日 時:12月24日(日)、1月6日(土)、1月13日(土)、2月18日(日)
各日14:00~14:40
会 場:当館研修室101
(5)担当学芸員による展示解説 申込不要/要観覧券
イベント(4)映画DVD上映会の終了後に行います(30分程度)。
(6)蓄音機の実演 申込不要/要観覧券
日 時:毎週 金・土・日 各日11:00~11:30(12月16日(土)は、18:30~19:00)
企画展示室内にて、高岡市立博物館蔵の蓄音機2種で、竹久夢二表紙画楽譜収録曲のSPレコードをお聴きいただけます。