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2022.01.07

【常設展示室】立山曼荼羅の展示替えを行いました

富山県[立山博物館]連携展示


立山曼荼羅の展示替えを行いました。


立山曼荼羅 最勝寺本

最勝寺蔵(愛知県知多郡阿久比町) ※展示は複製

紙本著色・一幅、本紙縦176.0×横96.7cm、安政2年(1855)

協力:富山県[立山博物館]


 江戸時代の「立山信仰世界」を絵画化したものを「立山曼荼羅」と呼んでおり、現在約50点が確認されている。その多くは、文政期以降に量産され、立山衆徒が「絵解き」という方法で、諸国(現在の東京・大阪・愛知・長野など)に「立山信仰」をひろめる際に用いたものである。

 今回展示している最勝寺本は、愛知県知多郡阿久比町に所在する最勝寺(天台宗)に伝来したものである。軸裏に「奉新勧請立山和光大権現画傳一幅」とあり、「立山和光大権現画伝」として勧請されたものとわかり、「施入寄附之銘々」として129名の名前が記されている。そして、寺本村(愛知県知多郡)の常光院僧侶の至圓が描き、安政2年(1855)に完成して最勝寺に奉納されたことがわかる作品である。愛知県の僧侶が制作したためか、立山衆徒の「立山曼荼羅」と異なる部分が多い。特に地獄の場面では、通常は地獄谷の位置にのみ描かれているが、芦峅寺閻魔堂近くにも地獄の場面が描かれ、また他の「立山曼荼羅」にはない黒縄地獄が描かれているのである。


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