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観月の集い2025 「秋の夜長を詠む短歌」入選作品発表!
当館の秋の恒例イベント「観月の集い」に合わせて募集していた「秋の夜長を詠む短歌」につきまして、
10月5日(日)に開催した「観月の集い」舞台発表で、入選された方々の表彰を行いました。
以下に特選・入選作品をご紹介いたします。
特選
笠木拓 選
タオルドライしながら外す栞紐まさか彼女が犯人なのか
伊藤 亜佐里
黒瀬珂瀾 選
拝啓と書いて進まぬ便箋を秋の夜長にペンを回して
白川 かほり
仲井真理子 選
夜散歩の我に付き添ひ部屋までを入るつもりの十六夜の月
杉浦 良子
室井滋 選
地球にて月見せし日をなつかしみ月に住みては地球見をせむ
牧田 昌美
入選
小右記に望月の歌見つけむと読み止しの栞のその先を読む
山中美智子
地獄へと落とすを詫びているように切なげに鳴く閻魔蟋蟀
長田かほり
帰り来よ夜の境を無患子の種の色なるわが老犬よ
浦奈保美
素面(しらふ)では言えそうにない言葉まで零れ落ちそうな望月の夜
荒明慶子
つま先に浮かぶ三日月いつもより丁寧にパンプス磨く秋の夜
榎本ハナ
セピア色のアルバムめくる七歳が「ふじゑ(るん)」「きのゐ(る)」と読む御祖の名
吉國姃子
なお、ご応募いただいた全ての作品は、10月4日(土)~5日(日)の2日間、当館の研修室101に展示しました。
たくさんのご応募ありがとうございました!!
