常設展
PERMANENT Exhibition
ヘルン文庫コーナー「ハーンと恒文社「日本昔噺」シリーズ」
2023年8月2日(水)〜2023年12月28日(木)
開催中

- 展示場所
- ふるさと文学の蔵③
- 主な展示資料
- 高志の国文学館収蔵のラフカディオ・ハーンの著作物などを展示しています。
弘文社の「日本昔噺」シリーズは、欧文に訳した日本の昔話と美しい木版刷の絵を組み合わせた、小型和綴本の叢書です。明治18年(1885)に刊行が始まり、英語版、ドイツ語版、フランス語版などが作られました。その後、印刷後の紙に細かく皺を寄せる加工を施した「ちりめん本」を販売するようになると、その独特の風合の美しさが海外でも人気を博しました。「日本昔噺」シリーズは20編まで刊行され、英語版ではその続編も作られています。
ハーンの作品は、この続編およびセカンドシリーズに位置づけられたもので、没後刊行の1冊と合わせてセットで販売されました。今回はその5冊について紹介しています。
〈展示物について〉
- ラフカディオ・ハーン「猫を描いた少年(The Boy Who Drew Cats)」 (1898年刊行) 高志の国文学館蔵
- ラフカディオ・ハーン「化け蜘蛛(The Goblin Spider)」(1899年刊行) 高志の国文学館蔵
- ラフカディオ・ハーン「団子をなくしたおばあさん(The Old Woman Who Lost Her Dumpling)」(1902年刊行)高志の国文学館蔵
- ラフカディオ・ハーン「ちんちん小袴(Chin Chin Kobakama)」(1903年刊行) 高志の国文学館蔵
- ラフカディオ・ハーン「若返りの泉(The Fountain of Youth)」第2版(1925年刊行) 高志の国文学館蔵
- ラフカディオ・ハーン「チェンバレン宛書簡」(1894年5月25日付)高志の国文学館蔵(パネル)
〈ヘルン文庫について〉
高志の国文学館は、富山県の「ふるさと文学の総合窓口」の役割を果たす一環として、富山大学に伝わる「ヘルン文庫」を紹介するコーナーを、常設展示室に設けています。
ヘルン文庫は、明治期の日本を海外に紹介した、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの旧蔵書からなる大変意義深い文庫です。
これまでに常設展をご覧いただいた方も、この機会にぜひお越しください。