展示情報

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開催中の常設展

富山の詩人たち、詩人たちの富山-富山文学地図(3)

令和3年6月18日(金)~令和4年6月下旬

  富山県内の詩の創作活動は、文庫派・河井酔茗(かわい・すいめい)の浪漫的な詩の影響を受けて明治時代にスタートし、大正、昭和、そして戦後へと続く県内各地の活発な同人誌活動によって定着していきました。富山の風土に根ざした叙情性豊かな詩の系譜は現代詩に引き継がれ、田中冬二(たなか・ふゆじ1894~1980)、高島高(たかしま・たかし1910~1955)、萩野卓司(はぎの・たかし)らの登場によって実を結んでいきました。




 昭和39年(1964)には富山現代詩人会を結成、初代会長の萩野卓司の後、稗田菫平、高島順吾、青塚与市、池田瑛子、高橋修宏が会長を務め、平成17年(2005)には富山県詩人協会に名称を変更して現在にいたります。




 シュルレアリスムに関する詩論や詩作を発表し前衛芸術運動をリードした瀧口修造(1903~1979)のようなユニークな詩人も輩出しています。

開催中の常設展

翁久允と没後50年 川崎順二・小谷契月

令和3年6月18日(金)~令和3年12月中旬

  高志の国文学館では、公益財団法人翁久允財団の協力を得て、翁久允旧蔵資料の調査を行っています。今回は、その調査報告の一環として、翁久允(おきな・きゅういん)と、越中八尾「おわら風の盆」の発展に尽くし、本年没後50年を迎える川崎順二(かわさき・じゅんじ1898~1971)と、小谷契月(こたに・けいげつ1902~1971)との交友を伝える資料を紹介します。




 八尾の地で行われてきたおわら風の盆は、昭和4年(1929)、八尾の医師で私財を投じてその発展に尽くした川崎順二を中心に「越中八尾民謡おわら保存会」が発足したことによって、大きな転換点を迎えました。 近代におけるおわら風の盆の発展は、川崎順二、民謡詩人の小谷契月、長谷川剣星、画家の林秋路ら、八尾の町の人々によって支えられたものでした。そしてそこには多くの文人たちを八尾へ案内した翁久允の協力がありました。




 今回の展示では、川崎順二と翁久允との交友を中心に、小谷契月との関わりについてもふれながら、翁久允旧蔵の書簡や記録、八尾を訪れた文人たちの原稿などの資料を紹介します。

開催中の常設展

作家インタビュー、作家ライブラリー、越中万葉四十首

令和3年3月26日(金)より、作家インタビュー、作家ライブラリーの新作を公開しました。
常設展示室内「映像ブース」の新作を公開しました。ぜひご覧ください。

なお、新型コロナウイルス感染症対策のため、現在は1台のみの視聴のため、お待ちいただくことがございます。

(●印が新作です。)



【作家インタビュー】

●映画監督 滝田洋二郎

●歌人 久泉迪雄

●ノンフィクション作家・小説家 遠藤和子



【作家ライブラリー(作家の紹介映像)】

ノンフィクション作家・歌人 辺見じゅん

小説家・ドイツ文学者 柏原兵三

●詩人 田中冬二

●小説家 源氏鶏太



【越中万葉四十首(大伴家持の歌四十首の朗読・訳・解説映像)】

次回の企画展

太宰 治 創作の舞台裏 展

高志の国文学館では、令和3年10月30日(土)より企画展「太宰 治 創作の舞台裏 展」を開催します。

 太宰治の作品は、独特のささやくような語りの文体で若い読者を捉えています。『走れメロス』『斜陽』『お伽草紙』『富嶽百景』『トカトントン』が教科書に採用されるなど、太宰治は若い世代に広く知られる、最も人気のある作家のひとりです。


 本展では、近年発見されたノート、原稿、草稿、写真など「貴重資料」に焦点を絞り、「語りの文体」と称される太宰文学の魅力がどのように生み出されたのか、その「創作の舞台裏」に迫ります。また、『女生徒』『黄金風景』『満願』などの中期の明るく、家庭的な愛情あふれる作品にもスポットをあて、あらたな太宰作品との出会いをお楽しみいただきます。