2023.09.08

ご来館の皆様へ―高志の国文学館の工事について

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企画展

SPECIAL Exhibition

開催中の企画展

富山新聞創刊100年記念

ドナルド・キーン 世界から見た日本文学展

2023924(日)20231127(月)

太平洋戦争目前の1940年(昭和15)に偶然手にしたアーサー・ウエーリ訳「源氏物語」との運命的な出会いに導かれて、ジャパノロジストの道へと進み、日本文化の魅力を世界へ、そして日本の人々へ伝えたドナルド・キーン(1922〜2019)。アメリカと日本を往来しながら、古代から現代までの文学、歴史、芸能と幅広いジャンルの研究や翻訳に取り組み、後に続く日本文化研究者の教育にも力を注ぎます。 本展では、ドナルド・キーン記念財団の特別協力をえて、ドナルド・キーンの著作を通し、世界から見た日本文学がもつ魅力、奥深さ、美しさを見つめなおします。平安時代から江戸時代の日記文学を論じた「百代の過客」や、ライフワークとなった「日本文学の歴史」などの著作を紹介。キーンが愛した能や狂言などの伝統芸能、谷崎潤一郎や川端康成ら作家との交遊も示しながら、日本人の精神を掘り下げます。  

次回の企画展

没後50年 翁久允 OKINA Kyuin展

20231216(土)202434(月)

翁久允(おきな・きゅういん 1888〜1973)は、現在の富山県立山町出身の小説家・ジャーナリストです。アメリカで約18年を過ごし、帰国して「週間朝日」の編集に携わりました。1931年、画家の竹久夢二とともに再び渡米、1933年にはインドに旅して詩人・タゴールを訪ねます。両国での経験は、小説『悪の日影』、評論集『宇宙人(コスモポリタン)は語る』、『今日の印度』などに記されています。1936年、富山で郷土文化誌『高志人』を創刊、生涯を通じて刊行を続けました。 明治末期から大正期にアメリカに暮らし、インドを歩き、移民社会や文明の相克を目の当たりにした経験をもとに、郷土の歴史と文化を知ることの重要性を伝え続け、共有する場をつくり続けた翁久允の仕事を紹介します。